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コラム

お尻整形とは? 日本人の体型に合った豊尻術と安全な選び方

2026.02.4

「お尻を整えたい」「ヒップラインをきれいにしたい」

そう思ってダイエットやトレーニングを頑張っても、なかなか結果が出ないと悩んでいる方。

それは、決して努力不足ではありません。骨盤などの骨格や筋肉の形によっては「プリッと丸いお尻になりにくい」人が日本人には多いのです。

お尻整形(豊尻術)は、単にお尻を大きくする治療ではありません。

骨格や筋肉の特徴を加味して脂肪のバランスを整え、シルエットを美しく見せるための医療です。

本コラムでは、

  • お尻整形とは何か
  • 日本人に多いお尻の悩み
  • お尻整形の代表的な方法とリスク
  • FDAや日本美容外科学会が示す注意点
  • ロシッククリニック銀座の考える「アジアンバットリフト」

について、安全性を重視した視点で解説します。

Contents

お尻整形(豊尻術)とは?

お尻整形とは、ヒアルロン酸などの注入剤、脂肪、シリコンインプラントなどを用いて、お尻の形・位置・丸みを整え、ヒップラインを美しく見せる美容医療です。

  • お尻の位置を高く見せたい
  • 平らなお尻を立体的にしたい
  • 太ももや腰との境目をはっきりさせたい

こうした悩みに対して、必要に応じてボリュームを増やしたり(不要な部分は減らしたり)して形を整えます。

そのため、お尻整形では「どれくらい大きくするか」ではなく、「どういう形に整えるか」 が重要になります。

なぜお尻は変わりにくい?日本人に多い体型の特徴

日本人を含むアジア人は、欧米人と比べて

  • 骨盤が横に広く、奥行きが出にくい
  • お尻の位置が低く見えやすい
  • ヒップラインが平坦・四角く見えやすい

といった骨格的特徴があります。

特に骨格ウェーブタイプの方は、

  • お尻の下(大転子)が張り出やすい
  • 腰や太もも外側に脂肪がつきやすい
  • お尻の横に凹みがある(HIP DIPS ヒップディップスと呼ばれている)
  • いわゆる「ピーマン尻」になりやすい

という傾向があり、筋トレやダイエットだけで理想のヒップラインを作るのは難しいケースが少なくありません。

お尻整形の主な方法

ヒアルロン酸注入によるお尻整形

注射のみで行えるため「手軽なお尻整形」として紹介されることがあります。

しかし、お尻は体積の大きい部位であるため、大量のヒアルロン酸注入が前提になります。

そのため「手軽だから」と安易に行うべき治療ではありません。

(次項で詳しく説明します)

脂肪注入(ブラジリアンバットリフト)

自分の脂肪を吸引し、お尻に注入するお尻整形です。

自然な質感が得られる一方で、注入量と注入する「層」が、仕上がりと安全面で極めて重要になります。

こちらも「自分の組織だから安全」と安易に考えずに、リスクをしっかり理解して安全に配慮した手術方法を選ぶことが大切です。

ロシッククリニック銀座
豊尻術・ブラジリアンバットリフト

シリコンインプラント(シリコンバッグ豊尻)

シリコンバッグなどの人工物を用いてお尻の形を作る手術です。

しっかりとしたボリュームは出しやすい反面、痩せ型の方や、筋肉量が少なかったり加齢とともにボリュームが減ったりすることでシリコンの輪郭が目立ち不自然な形になるリスクがあります。

※豊胸のシリコンバッグとお尻整形(豊尻)のシリコンバッグの違いとは?

豊胸用のシリコンバッグは直径が乳房の直径と近いため(乳房全体にバッグが入る)、少々輪郭が浮き出ても「メリハリが強い」程度であることが多いですが、お尻整形のバッグは豊胸用より少し直径が大きくて薄い程度で、決してお尻の面積全体を覆うものではありません(股関節の動きに影響しないなどの理由から)。

そのため、輪郭が少しでも浮き出ると非常に異物感が目立つことがあります。

FDAが注意喚起するヒアルロン酸注入によるお尻整形

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、ヒアルロン酸などの充填材(フィラー)について、

  • 承認されているのは顔や限定的な部位のみ
  • お尻や胸など、身体へのボリューム増大目的での使用は推奨しない

と明確に注意喚起しています。

大量のヒアルロン酸注入は、

  • 感染
  • しこり
  • 組織壊死
  • 血管塞栓

といったリスクを高める可能性があり、安全性の面から推奨されないお尻整形方法とされています。

ちなみに日本国内(日本美容外科学会など)では現時点で明確に禁止されてはいませんが、最新のガイドラインではヒアルロン酸による豊胸は「行わないことを強く推奨する」とされています。※¹

そのため、お尻に対するヒアルロン酸注入も今後厳しく扱われる可能性がありますので、担当医と長期的なリスクについてもよく相談して選びましょう。

ブラジリアンバットリフトのリスクと脂肪塞栓

日本美容外科学会(JSAPS)を含む5学会合同提言では、ブラジリアンバットリフトにおける死亡例が報告されていることが示されています。※²

主な原因は、

  • 大きなお尻を作るために大量の脂肪を注入
  • 皮下脂肪だけでは足りず、筋肉内まで注入
  • その結果、脂肪が血管内に入り脂肪塞栓を起こす

というメカニズムです。

つまり、むやみに「ボリュームを増やすこと」を目的にしたお尻整形ほど、リスクが高くなる構造を持っているのです。

ロシッククリニック銀座の「アジアンバットリフト」という考え方

ロシッククリニック銀座では、単に大きなお尻を作ることを目的としたお尻整形は行っていません。

アジアンバットリフトという概念を提唱しています。

ブラジリアンバットリフト 豊尻

施術内容:日本人(アジア人)の骨格・筋肉・脂肪の特徴に合わせた豊尻術、『アジアンバットリフト』
リスク:感染・傷跡・左右差・痛み・むくみ・赤み・腫れ・内出血・色素沈着・しこり
費用:ブラジリアンバットリフト:1,210,000円 ※モニター割引あり、全身麻酔 220,000円

この症例を詳しく見る

  • アジア人骨格(特に骨格ウェーブ)の方に多い、大転子の張り出し、腰・太もも外側の脂肪を骨格や筋肉の形に合わせて脂肪吸引で、埋もれているお尻の輪郭を「掘り起こす」
  • 「足し算」と「引き算」で効率よくHIP DIPS(ヒップディップス)を改善する
  • 必要十分な量だけ(皮下脂肪層のみに)脂肪注入することで、アジア人に好まれる 小ぶりで丸いお尻を作る(これはリスク・合併症回避にもとても重要)

という考え方です。

それにより、無理な大量注入や深層への注入は行わないので合併症(リスク)回避に役立つだけでなく、移植した脂肪が吸収されて「形が元に戻る」のを減らすことが可能という、安全性と長期的な仕上がりの満足度を高めることが可能な手術方法です。

ロシッククリニック銀座
豊尻術・ブラジリアンバットリフト

まとめ

  • お尻整形は体型全体のバランスを整える医療
  • ヒアルロン酸によるお尻整形はFDAの観点から推奨されない
  • ブラジリアンバットリフトは大量注入でリスクが高まる
  • 日本人の骨格などを考慮したデザインが重要

ロシッククリニック銀座では、安全性と美しさを両立したお尻整形ブラジリアンバットリフト(アジアンバットリフト)をご提案しています。

よくある質問(FAQ)|お尻整形について

お尻整形(豊尻術)とは何ですか?

お尻整形(豊尻術)は、お尻の形・位置・丸みを整え、ヒップラインと全身のバランスを美しく見せることを目的とした美容医療です。

脂肪注入、ヒアルロン酸などの充填材(フィラー)注入、シリコンインプラントなどの方法があり、それぞれ適応やリスクが異なります。

お尻整形は失敗することがありますか?

方法選び(適応)やデザイン、注入量・注入する「層」の選択などにより、左右差、不自然な形、希望と異なる仕上がりなど「失敗」と感じる結果になる可能性はあります。

お尻整形のリスクにはどんなものがありますか?

治療法によりリスクは異なります。

脂肪注入(ブラジリアンバットリフト)の一般的なリスクとしては、

  • • 腫れ、内出血、痛み
  • 感染、血腫
  • 左右差、しこり、凹凸
  • 塞栓症

などが挙げられます。

注入治療では、注入量や注入層、解剖学的条件によって合併症リスクが変わるため、安全性に配慮した治療計画が重要です。

ヒアルロン酸注入によるお尻整形は安全ですか?

ヒアルロン酸などの充填材(フィラー)は、顔や限定的な部位での使用を前提として承認されている医療材料です。
お尻は体積の大きい部位であり、形を作るためには大量注入が必要になるため、

  • 感染
  • しこり
  • 組織壊死
  • 血管障害

などのリスクが高まる可能性があります。

FDA(米国食品医薬品局)も、安全性の観点から慎重な判断が必要であると注意喚起しています。

ブラジリアンバットリフト(BBL)で死亡事故があると聞きましたが本当ですか?

はい。日本美容外科学会(JSAPS)を含む複数学会の合同提言において、脂肪注入による豊尻術(ブラジリアンバットリフト)で死亡例が報告されています。

主な原因として、脂肪塞栓症が指摘されています。

大量の注入や、筋肉内への注入が原因と考えられています。

なぜ脂肪注入で脂肪塞栓が起こるのですか?

大きなお尻を作るために脂肪を大量に注入する場合、皮下脂肪層だけでは足りず、筋肉内や筋肉下など深い層まで注入されることがあります。

深層には太い血管が走行しているため、脂肪が血管内に入り、血流に乗って肺や心臓へ移動し、脂肪塞栓症を起こすリスクが高まります。

脂肪注入によるお尻整形は危険なのでしょうか?

脂肪注入そのものが危険というわけではありません。リスクが高まるのは、

  • 大量注入
  • 深層への無理な注入
  • 骨格や全身バランスを無視したデザイン

が重なった場合です。安全性を重視した設計が重要になります。

お尻整形のダウンタイムはどれくらいですか?

ダウンタイムは施術方法によって異なります。

一般的に腫れや内出血は数日〜数週間で落ち着くことが多いですが、脂肪注入を伴う場合は、一定期間激しい運動などの制限が必要になることがあります。

お尻整形をすると不自然に見えたり、周囲にバレたりしますか?

不自然に見えるかどうかは、注入量やデザイン、骨格との調和に大きく左右されます。

過度なボリュームを求めると違和感が出やすいため、自然なラインを重視した設計が、周囲に気づかれにくい仕上がりにつながります。

お尻整形は将来的に修正が必要になることはありますか?

施術方法や経年変化、体重変動などにより、将来的に修正を検討するケースはあります。

特にシリコンインプラントや充填材による治療では、吸収や体形の変化などによる修正が必要になる可能性があるため、長期的な視点で治療計画を立てることが大切です。

お尻整形は一度で理想の形になりますか?

アジアンバットリフトの考え方は、脂肪注入でボリュームを増やすことだけでなく、不要なお尻周りの脂肪を「削って丸いお尻を掘り起こす」ことで、脂肪の生着だけに依存しないので一度の手術で理想に近づけることが多いです。

しかし、骨格や理想とする形などにより、安全性を優先し、必要に応じて段階的に調整する考え方が推奨される場合があります。

 痩せ型でもお尻整形はできますか?

痩せ型の方でも検討できる場合はありますが、使用できる脂肪量や体型によって適応が限られることがあります。

体型に合った方法を医師と相談することが重要です。

お尻整形は年齢による制限がありますか?

特に年齢制限はありません。

年齢そのものよりも、体形や基礎疾患の有無などが重要です。安全に施術を行うためには、事前の診察とリスク評価が欠かせません。

参考文献・公的資料

⸻注釈・出典

※¹Dermal Filler Do’s and Don’ts for Wrinkles, Lips and More

※¹日本美容外科学会(JSAPS)|『美容医療診療指針 2020』

※²臀部脂肪注入(BBL)に対する5学会からの提言