
Contents
- 1 「豊胸はやめた方がいい」と言われる理由
- 2 シリコン豊胸のリスクとデメリット
- 3 「10年で交換」は現在では必須ではない
- 4 脂肪豊胸のリスクとデメリット
- 5 コールマンテクニックの普及による進歩
- 6 ヒアルロン酸豊胸が推奨されない理由
- 7 豊胸すると乳がん検診は受けられない?
- 8 豊胸しない方がいい人とは?
- 9 本当に注意してほしいのは「医師選びを妥協してしまう人」
- 10 豊胸しない方がいい人=「医師選びを妥協してはいけない人」?
- 11 豊胸手術の専門家は誰なのか
- 12 万が一の合併症対応まで考えてクリニックを選ぶ
- 13 学会発表や論文実績も重要な判断材料
- 14 ロシッククリニック銀座の考える「10年後の豊胸」
- 15 よくある質問(FAQ)
- 16 監修者情報
「豊胸はやめた方がいい」と言われる理由
「豊胸は失敗する」
「豊胸すると後悔する」
「脂肪豊胸はしこりが怖い」
「10年後にトラブルが起きるのでは?」
「シリコンは交換が必要と聞いた」
このような不安から、「豊胸はやめた方がいいのでは?」と悩んでいる方は少なくありません。
確かに、豊胸手術は医療行為であり、脂肪豊胸・シリコン豊胸のいずれにもリスクや合併症は存在します。
しかし一方で、インターネット上には10年以上前の情報や、現在ではほとんど行われていない手術方法を前提とした情報も数多く存在しています。実際には、この10年でシリコン豊胸も脂肪豊胸も大きく進歩しました。
重要なのは、「豊胸は危険だからやめた方がいい」と考えることではなく、正しい知識を持ち、信頼できるクリニックを選ぶことです。
本記事では、豊胸のリスクやデメリット、10年後の変化、そして失敗しないクリニック選びについて形成外科専門医の視点から解説します。
シリコン豊胸のリスクとデメリット
シリコンインプラント豊胸は、現在世界で最も多く行われている豊胸術のひとつです。一方で、
- 被膜拘縮
- 感染
- 破損
- 左右差
- 位置異常
- リップリング
などの合併症が起こる可能性があります。
「10年で交換」は現在では必須ではない

施術内容:シリコンバッグを用いた豊胸術で自然にバストアップ
リスク:内出血、血種、感染、拘縮、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着・インプラント関連巨細胞性リンパ腫、乳房皮膚の知覚低下・過敏
費用:1,155,000円(税込)〜※モニター割引あり、全身麻酔 220,000円、シリコン費用 198,000円
過去に他院でPRPF(血液豊胸+成長因子製剤)をデコルテに注入して、不自然な『しこり』がバスト上部にできてしまった患者様の修正。
ヒアルロン酸豊胸と同様に、血液(血小板)や成長因子を用いた豊胸も、日本美容外科学会ガイドライン(JSAPS診療指針)では禁止されています。
ロシッククリニックでは安全を最優先とし、エビデンスとガイドラインに基づいた豊胸治療を行っています。
ロシッククリニック銀座
シリコンバッグ豊胸(完全直視下法による豊胸術)
以前は、「シリコンバッグは10年で交換が必要」と言われることがありました。これは過去のインプラントでは、
- シェル強度
- 製造技術
- 挿入技術
が現在ほど発達しておらず、長期間の使用による破損リスクが懸念されていたためです。
また、以前は切開創からインプラントを指で押し込むように挿入する方法も一般的であり、挿入時にインプラントへ微細なダメージが加わる可能性もありました。現在では、
- インプラント自体の品質向上
- 挿入器具の進歩
- 手術技術の向上
により安全性は大きく向上しています。
実際にFDAもかつて広く言われていた『10年で交換』という考え方から、『定期検診を行いながら必要に応じて対応する』という考え方へ変化しています。
FDA Breast Implants Information
https://www.fda.gov/medical-devices/implants-and-prosthetics/breast-implants
重要なのは年数ではなく、定期的な検診です。
関連記事:シリコンインプラント、どこからいれる?
関連記事:豊胸に使うシリコンインプラント、どんな種類があるの?
脂肪豊胸のリスクとデメリット
脂肪豊胸は自身の脂肪を使用するため、自然な仕上がりが期待できる方法です。しかし、
- しこり
- 石灰化
- 脂肪壊死
- 感染
- 定着率の個人差
などのリスクがあります。特に以前は大量の脂肪を一度に注入することによる脂肪壊死やしこり形成が問題となっていました。
コールマンテクニックの普及による進歩
現在の脂肪豊胸では、形成外科領域で発展してきた脂肪移植の考え方が広く普及しています。
代表的なものがコールマンテクニックです。脂肪を丁寧に採取・精製し、少量ずつ多層に分散して移植することで、
- 定着率向上
- 脂肪壊死減少
- しこり減少
が期待できるようになりました。
つまり、脂肪豊胸に関するリスク評価も、10年以上前のデータだけで判断することは適切ではありません。
ヒアルロン酸豊胸が推奨されない理由
ヒアルロン酸豊胸は手軽なイメージがありますが、現在は積極的に推奨されている治療ではありません。
日本美容外科学会(JSAPS)の診療指針でも、ヒアルロン酸豊胸は推奨されていません。
参照:https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf
実際に、
- しこり
- 変形
- 感染
- 乳がん検診への影響
などが問題となり、修正手術を必要とするケースもあります。
現在、長期的な安全性と結果を考えると、豊胸の選択肢としては
- シリコン豊胸
- 脂肪豊胸
が中心となっています。
関連記事:ハイブリッド法、デュアルプレーン法どちらがいいの?
豊胸すると乳がん検診は受けられない?
これは非常によくある誤解です。シリコンインプラントが入っていても、
- マンモグラフィ
- 超音波検査
- MRI検査
を受けることは可能です。
実際にMOTIVA®(モティバ)シリコンの製造元であるESTA社でも、乳房検査が可能であることが明記・推奨されています。
Information for the Patient (US).pdf
もちろん、検査時にはインプラントが入っていることを申告する必要があります。
豊胸後だから検診を受けないのではなく、豊胸後だからこそ定期的な乳がん検診が重要です。
関連記事:モティバ豊胸とは?より自然なバストを目指したシリコンインプラントの進化と最新の「エルゴノミクス2」について医師が解説
豊胸しない方がいい人とは?
リスクを全く受け入れられない人
豊胸に限らず、医療にリスクゼロはありません。シリコン豊胸であれば、
- 被膜拘縮
- 感染
- 位置異常
脂肪豊胸であれば、
- しこり
- 脂肪壊死
- 定着率の個人差
などが起こる可能性があります。
「絶対にトラブルが起きないなら受けたい」という考えであれば、豊胸手術は向いていないかもしれません。
一時的な感情だけで決断しようとしている人
失恋したから。
SNSで見たモデルに憧れたから。
誰かに言われたから。
もちろん豊胸によって自信がつくことはあります。しかし、豊胸は数か月後や数年後まで付き合っていく医療です。
その場の勢いではなく、自分自身が本当に望んでいるのかを冷静に考えることも大切です。
本当に注意してほしいのは「医師選びを妥協してしまう人」
実は、豊胸後の修正相談で多いのは、「豊胸したことを後悔している」というより、「クリニック選びを後悔している」というケースです。
SNSの症例写真はきれいだった。
フォロワーが多かった。
有名だった。しかし、
- 将来的な変化まで考慮されていなかった
- 合併症への説明が不十分だった
- 修正手術に対応できなかった
というケースは少なくありません。
豊胸は手術直後の写真だけで評価する治療ではありません。本当に大切なのは、
- 5年後
- 10年後
- 万が一トラブルが起きた時
まで見据えて手術を設計できるかどうかです。
関連記事:シリコン豊胸(シリコンバッグ豊胸)の最新|仕上がりを決める4つのポイントと失敗を避けるコツ
豊胸しない方がいい人=「医師選びを妥協してはいけない人」?
豊胸を受けるべきではない人は、それほど多くありません。
一方で、「誰に手術をしてもらうか」は結果を大きく左右します。
豊胸手術の専門家は誰なのか
豊胸手術について、「乳房だから乳腺外科医が専門なのでは?」と考える方もいます。
しかし、豊胸術の本質は乳房を作る手術です。
乳腺外科は乳がんの診断や切除を専門とする診療科であり、乳房の形態をデザインし再建する専門家ではありません。
シリコン豊胸は、考え方としては乳房再建手術の延長線上にあります。
また脂肪豊胸は、自分の組織を移植する「遊離組織移植」の考え方に近い医療です。
これらはいずれも形成外科が長年専門としてきた領域です。
そのため、豊胸手術を受ける際には形成外科専門医であるかどうかも重要な判断材料になります。
万が一の合併症対応まで考えてクリニックを選ぶ

施術内容:40代 シリコン豊胸術(乳腺下法)他院修正 モティバ300cc DEMI(デミ)
リスク:内出血、血種、感染、拘縮、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着・インプラント関連巨細胞性リンパ腫、乳房皮膚の知覚低下・過敏・左右差・シリコンの触知・左右差
費用:1,155,000円、モニター割引あり、別途麻酔費用・シリコン費用
19年前に他院で行った豊胸の、カプセル拘縮修正例。
ロシッククリニック銀座では他院での豊胸手術の合併症にも対応しています。
ロシッククリニック銀座
シリコンバッグ豊胸(完全直視下法による豊胸術)
豊胸のクリニック選びでは、
- 症例写真
- SNSのフォロワー数
- 広告
だけで判断するべきではありません。本当に重要なのは、
- 合併症に対応できるか
- 修正手術ができるか
- 長期経過を診ているか
です。例えば、
- 被膜拘縮
- インプラント破損
- 感染
- しこり
などが生じた場合には高度な形成外科的技術が必要になります。
しこり摘出や瘢痕修正などは、まさに形成外科が専門としている領域です。
学会発表や論文実績も重要な判断材料
患者様から見ると、“SNSで人気の医師=上手な医師”に見えるかもしれません。
しかし実際には、医師としての評価とSNS上の人気は必ずしも一致しません。だからこそ、
- 学会発表
- 論文執筆
- 教育活動
などの実績も確認することをおすすめします。
第三者である専門家から評価されているかどうかは重要な指標の一つです。
ロシッククリニック銀座の考える「10年後の豊胸」
ロシッククリニック銀座では、目先のサイズアップだけではなく、「10年後も安心できる豊胸」を大切にしています。
院長の小野准平は、日本美容外科学会(JSAS 2026)において、『10年後の豊胸をデザインする』というテーマで講演を行いました。
豊胸手術は手術当日の結果だけではなく、
- 5年後
- 10年後
- 将来の乳がん検診
- 将来の修正手術のしやすさ
まで見据えて設計されるべきものです。
豊胸は決して「やめた方がいい手術」ではありません。
正しい知識と適切なクリニック選びによって、多くのリスクは減らすことができます。
大切なのは、今だけでなく10年後の安心まで考えてくれる医師を選ぶことです。
よくある質問(FAQ)
豊胸はやめた方がいいですか?
豊胸にはリスクがありますが、一概にやめた方がいいとは言えません。
現在のシリコン豊胸や脂肪豊胸は、材料や手術技術の進歩により安全性が向上しています。
大切なのはリスクを理解し、信頼できる医師を選ぶことです。
豊胸すると後悔しますか?
後悔の多くは、
- サイズ選択のミスマッチ
- 不自然な仕上がり
- 合併症
- カウンセリング不足
が原因です。経験豊富な医師との十分な相談が重要です。
シリコン豊胸は10年で交換が必要ですか?
現在のFDA見解では、一定期間での予防的交換は推奨されていません。
症状や異常がない場合は、定期検査を受けながら経過観察する考え方が主流です。
シリコン豊胸をすると乳がん検診は受けられませんか?
いいえ。
マンモグラフィ、超音波検査、MRI検査は可能です。
検査前にインプラントが入っていることを医療機関へ伝えることが重要です。
脂肪豊胸はしこりになりますか?
可能性はあります。
ただし現在はコールマンテクニックをはじめとした脂肪移植技術の進歩により、以前よりリスクは低減しています。
ヒアルロン酸豊胸はおすすめですか?
日本美容外科学会およびロシッククリニック銀座では推奨していません。
現在の学会指針では、長期的な安全性の観点からシリコン豊胸や脂肪豊胸が主流となっています。
豊胸手術の専門家は乳腺外科医ですか?
豊胸術の専門領域は形成外科です。
乳腺外科は乳がん診療を専門とし、乳房の形態形成や再建は形成外科が長年専門としてきた分野です。
豊胸のクリニックは何を基準に選べばいいですか?
以下を確認することをおすすめします。
- 形成外科医か
- 豊胸の症例数
- 修正手術の経験
- 学会発表や論文実績
- 長期経過を診ているか
監修者情報
監修医 小野准平
ロシッククリニック銀座 院長
デュアルプレーン法やハイブリッド豊胸など多彩なシリコン豊胸、脂肪豊胸、豊胸修正手術を専門とする。
2026年日本美容外科学会(JSAS)にて『10年後の豊胸をデザインする』をテーマに学会発表。
長期的な安全性と修正リスクを考慮した豊胸術を行っている。
小山麻衣
ロシッククリニック銀座
日本形成外科学会専門医・指導医
二児の母。
妊娠・出産後の乳房変化や体型変化に対する治療経験が豊富で、マミーメイクオーバーや乳房形成を専門とする。
女性医師ならではの視点からカウンセリングと治療を行っている。