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コラム

なぜ「ほうれい線を消し去る=整形顔」になってしまうのか?

2026.08.2

監修者情報

小山 麻衣

LOCHIC CLINIC GINZA 医師 / 形成外科専門医・指導医 小山 麻衣MAI OYAMA

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法令線の原因は一つではない

法令線ができる原因は、実は一つではありません。年齢とともに進む「骨萎縮」「脂肪の減少」「皮膚の張りの低下」など、深い層から浅い層に至るまで様々な変化が複雑に絡み合って生じています。

また、ほうれい線は、ほうれい線が存在する部分だけの問題ではありません。

お顔全体の加齢が、重力によってたるみとして目立って現れるのが法令線なのです。

そのため、局所の治療だけで改善しようとすると、不自然になりやすいのです。

例えば、完全に消そうとしてヒアルロン酸などを注入しすぎると、口元から頬の自然な高低差が失われます。

鼻翼基部の高さを出しすぎたり、小鼻から口角にかけて張り出した顔は、不自然な「動物っぽい顔」「パンパンな顔」になりやすい。また、顔の他の部分とのボリューム感が釣り合わないといった問題が出てきます。

「たるみ」の要素を改善するためには、ヒアルロン酸だけでなく、高周波などの引き締め治療や、糸リフト、フェイスリフトなどのアプローチも必要になってきます。

そもそも子供にもほうれい線はある

「ほうれい線=老け見えの象徴」と思われがちですが、実は子供にだって存在します。

つまり、肌の衰えによるシワ、ではなく、構造上誰もが生まれ持っている「天然の折りたたみ線」なのです。

そのため、「完全に平らにして消し去ろう」とすること自体が、解剖学的に不自然であり、やりすぎると違和感のある「整形顔」につながってしまいます。

では、私たちはほうれい線とどう向き合うべきか?

「やりすぎ」による違和感を出さないように法令線の治療をする場合、最も重要なのは、「皺を完全に消し去ること」ではなく、「その人本来の骨格や表情の自然さを損なわずに、影を薄く整えること」にフォーカスすることです。

そのため、患者様お一人お一人の解剖学的な特徴を見極めたうえで、ダウンタイムや予算など「どこまでリスクをとれるか」にも応じたご提案が必要となります。

もし診察の結果、当院で扱っていない治療が必要と判断した場合は、隠さず正直にお伝えしています。

やりすぎによる違和感を避け、10年後も自然で美しくいられる選択を、一緒に考えていきましょう。

監修者情報

小山 麻衣

LOCHIC CLINIC GINZA 医師 / 形成外科専門医・指導医 小山 麻衣MAI OYAMA

2009年
九州大学医学部医学科 卒業
臨床初期研修修了後、久留米大学病院 形成外科顎顔面外科 勤務
2022年
都内美容クリニック院長
2024年
LOCHIC CLINIC GINZA 入職
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