「デュアルプレーン豊胸は胸が硬くなるって本当?」
「谷間が作りにくいって聞いたけど大丈夫?」
カウンセリングで患者さんから、このような質問をいただくことは少なくありません。SNSやインターネットでは、
「デュアルプレーン豊胸は硬い」
「乳腺下法の方が柔らかい」
「谷間が寄せにくい」
といった情報を目にすることがあります。
そのため、「デュアルプレーン法を勧められたけれど、本当にこの術式で大丈夫なのだろうか?」と不安を感じる患者さんも多いようです。
一方で、デュアルプレーン法は、痩せ型の方でもシリコンバッグの輪郭が目立ちにくく、自然なデコルテラインを作りやすいことから、現在では世界中で広く行われている術式の一つです。
では、「硬い」「谷間が寄りにくい」という噂は本当なのでしょうか。
本記事では、日本で早くから経腋窩(脇)デュアルプレーン豊胸に取り組んできた立場から、その理由を分かりやすく解説します。
Contents
デュアルプレーン豊胸とは?

デュアルプレーン法は、2001年にTebbetts先生によって報告された術式です。
シリコンバッグの上部を大胸筋で覆い、下部は乳腺側へ移行させることで、それぞれの層のメリットを活かした術式です。
特に皮下脂肪が少ない痩せ型の方では、バッグの輪郭が浮き出るリスクを軽減し、自然なデコルテラインを作りやすいことが大きな特徴です。
結論|デュアルプレーン法だから硬いわけではありません
結論からお伝えすると、「デュアルプレーン法だから硬い」というわけではありません。ただし、
- 乳腺下法より柔らかくなるまで時間がかかる
- 筋肉の影響を受けるため独特の特徴がある
- 手術技術によって差が出やすい
といった特徴があります。
その理由を順番に見ていきましょう。
デュアルプレーン法は柔らかくなるまで時間がかかる
これは最も誤解されやすいポイントです。
デュアルプレーン法では、大胸筋がシリコンバッグを覆うため、筋肉がバッグになじむまで一定の時間が必要になります。
脂肪や皮膚は比較的柔らかい組織なので、術後早い段階からシリコンバッグになじんできます。一方で、筋肉は簡単には伸びません。
皆さんも、お腹の皮膚や脂肪はつまんで引っ張ることができますが、筋肉はそう簡単には伸びませんよね。
これは、体が硬い人がストレッチを続けることで少しずつ柔らかくなっていく過程に似ています。
ロシッククリニック銀座では、カウンセリングで柔らかさの目安として次のように説明しています。
乳腺下法
- 約1か月で7割程度柔らかくなる
- 約3か月で9割程度柔らかくなる
デュアルプレーン法
- 約6か月で7割程度柔らかくなる
- 約1年で9割程度柔らかくなる
もちろん個人差はありますが、デュアルプレーン法は「完成までゆっくり育っていく豊胸」とイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
以下、実際にデュアルプレーン法を受けた方の症例です。

施術内容:20代 シリコン豊胸術(デュアルプレーン法)モティバ・エルゴノミクス2 250cc DEMI(デミ)
リスク:内出血、血種、感染、拘縮、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着・インプラント関連巨細胞性リンパ腫、乳房皮膚の知覚低下・過敏・左右差・シリコンの触知・左右差
費用:1,595,000円、モニター割引あり、別途麻酔費用・シリコン費用
ロシッククリニック銀座の完全直視下法によるデュアルプレーン豊胸なら、ハイブリッド豊胸ができないような(取れる脂肪がほとんど無い)痩せ型の患者様でもより自然なデコルテラインを作ることが可能です。
ロシッククリニック銀座
シリコンバッグ豊胸(完全直視下法による豊胸術)
アニメーション変形が「硬い」という印象につながることがある
アニメーション変形とは、大胸筋に力が入った際に、筋肉の下にあるシリコンバッグが上方や外側へ動いてしまう現象です。
昔の大胸筋下法では比較的よく見られましたが、この問題を軽減するために考案されたのがデュアルプレーン法です。
ただし、デュアルプレーン法でも上部の大胸筋は温存するため、筋肉を動かした際のデコルテ部分の動きが完全になくなるわけではありません。
また、本来デュアルプレーン法で十分に解除すべき筋肉が適切に処理されていない場合には、筋肉の影響が強く残り、必要以上に硬さやバッグの動きを感じてしまうことがあります。
つまり、術式だけではなく、手術技術も非常に重要なのです。
完成後でも乳腺下法の方が柔らかく感じることがある本当の理由
これは多くの方が勘違いしているポイントです。
もし乳腺下法で豊胸した方と、デュアルプレーン法で豊胸した方の胸を触り比べれば、多くの場合、乳腺下法の方が柔らかく感じるでしょう。
しかし、その理由は術式そのものではありません。
そもそも乳腺下法を選択できる方は、もともと乳腺や皮下脂肪が十分にある方が多いからです。つまり、比較している土台が違うのです。
一方、デュアルプレーン法は、乳腺や脂肪が少なく、シリコンバッグの輪郭が浮き出やすい痩せ型の方に適した術式です。
そのため、術式だけを比較して「こちらの方が柔らかい」と結論づけることはできません。
カウンセリングでお話しすると驚かれることがありますが、痩せ型の方の中には、ご自身が「胸」だと思って触っている部分の多くが、実は大胸筋であるケースも少なくありません。
そのため、術後も大胸筋の存在による違和感を強く意識される方は、実際にはそれほど多くない印象です。
デュアルプレーン法は痩せ型の方にとって大きなメリットがある術式
デュアルプレーン法は、誰にでも最適な術式ではありません。
しかし、脂肪注入やハイブリッド豊胸だけでは十分な厚みを作ることが難しい痩せ型の方にとっては、非常に有効な選択肢です。
天然の大きなバストや、もともと乳腺が豊富な方と比べれば、ある程度のハリを感じることはあります。
それでも、バッグの輪郭を目立ちにくくし、自然なデコルテラインを作れるというメリットは、それを上回る価値があると考えています。
日本におけるデュアルプレーン豊胸の歴史
デュアルプレーン豊胸は2001年にTebbetts医師により報告された手術方法ですが、当時は胸下切開からのみ行われていました。
その後、腋窩切開(わき切開)からの豊胸需要が多いアジアを中心に「内視鏡手術」を行うことで脇からでも安全にデュアルプレーン豊胸が可能になりました(2010年代ごろ)
日本においては2016年から現ロシッククリニック銀座の小野医師が内視鏡を使ったデュアルプレーン豊胸を行い、現在は「内視鏡手術」より高い精度で行える「完全直視下手術」(2019年から)で行っています。

デュアルプレーン豊胸で後悔しないためのクリニック選び
- デュアルプレーン法の症例数が豊富であること
- ホームページに大胸筋下法や筋膜下法など従来術式だけが掲載されていないこと
- 完全直視下または内視鏡を用いて安全に手術を行っていること
- 麻酔科医による全身麻酔下で手術を行っていること
乳腺下法と異なり、デュアルプレーン法は筋肉を処理するため、精度を高く安全に行うには「筋弛緩薬」という筋肉の動きを抑える薬剤を使用します。そのため呼吸のサポートを行う全身麻酔が必要になります。
まとめ
「デュアルプレーン豊胸は硬い」「谷間が寄りにくい」といった情報だけを見ると、不安になる方も多いかもしれません。
しかし、その多くは術後の経過や体型、そして術式の適応を正しく理解することで説明できるものです。
デュアルプレーン法は、脂肪注入やハイブリッド豊胸だけでは自然な仕上がりを得ることが難しい痩せ型の方にとって、非常に優れた術式です。
大切なのは、「どの術式が一番優れているか」ではなく、「自分の体型にはどの術式が最も適しているか」を見極めることです。
経験豊富な医師と十分に相談し、ご自身に合った術式を選択することが、満足度の高い豊胸につながります。
監修者情報
監修医 小野准平
ロシッククリニック銀座 院長
デュアルプレーン法やハイブリッド豊胸など多彩なシリコン豊胸、脂肪豊胸、豊胸修正手術を専門とする。
2026年日本美容外科学会(JSAS)にて『10年後の豊胸をデザインする』をテーマに学会発表。
長期的な安全性と修正リスクを考慮した豊胸術を行っている。