COLUMN

コラム

肋骨セットバックとは

2025.10.11

RibXcar(リブエクスカー)という手術があります。

南米で考案された、ウエストのくびれを作る手術です。

従来行われていたくびれを作るための肋骨手術は、肋骨を切除したり、皮膚を切開して肋骨を直視下に露出し、骨を切断後金属プレートで固定するというような侵襲性が高く、また傷跡が残る手法が主流でした。

これに対しRibXcarは、皮膚にハリ孔程度の穴をあけ、特殊な針状の機械で肋骨に穴をあけて折り曲げ、術後はコルセットで固定することでくびれを作る(肋骨をリモデリングする)という、従来法に比べ傷跡が目立ちにくく、より低侵襲な手術になります。

↓手術翌日の傷跡です。

本術式は、現在国内で、「RibXcar」「リブスカー」「肋骨リモデリング」など複数の呼称が存在しますが、当院ではより直感的に理解されやすい表現として「肋骨セットバック」という名称を考案しました。

美容医療の領域では、「裏ハムラ法」「サクションリフト」「ペリカン手術」など、必ずしも学術的な正式名称に準じない呼称が広く定着しており、その一つとして今後広まっていくことを期待しています。

現状、日本国内で本術式を提供している施設は限られていますが、低侵襲かつ審美的効果の高い手法として、今後さらに普及していくと考えています。

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